通信制高校・サポート校がリマーケティング広告を導入する方法・注意点まとめ

「ホームページを訪問してくれているのに、なかなか学校見学や資料請求につながらない」というお悩みはないでしょうか。

そういった学校集客の課題に対しては、リマーケティング広告という方法があります。

リマーケティング広告とは、同じ広告が繰り返し表示される機能のことです。
例えば、商品のホームページを見た後、繰り返し同じ広告が表示された経験はないでしょうか。

リマーケティング広告を活用すれば、自校に興味を持ってくれている生徒に繰り返しダイレクトなアプローチが可能です。

潜在的な入学検討者を資料請求や学校見学といった次のステップに後押しするには、有効な手段です。

そこで本記事では、学校集客におけるリマーケティング広告の導入方法やそのメリット、効果について解説をしていきます。

リマーケティング広告とは

リマーケティング広告とは、自校のホームページに訪れたものの途中で離脱した生徒や保護者に対して広告を表示させる方法のことです。自校に興味を持っている可能性の高い生徒、保護者をターゲットにできるため、効率の良いアプローチが可能です。

例えば、ホームページを閲覧したものの、資料請求や学校見学の予約には進まずに離脱してしまった生徒がいるとしましょう。

リマーゲティング広告では、そういった資料請求や学校見学の予約を迷っている生徒に対して、繰り返しアプローチをすることで、再び検討してもらえるきっかけを作れるのです。

リマーケティング広告の仕組み

リターゲティング広告は、専用のタグをホームページに埋め込むことで、サイトを訪れたユーザーに対して、Cookieによる追跡ができる仕組みです。Cookieとは、ホームページに訪れたユーザーの情報を一時的に保存できる仕組みであり、サイト訪問者のIDや閲覧情報などの識別を目的としています。

リターゲティング広告も同様に、このCookieによって個別にユーザーを識別しています。
訪問者の閲覧履歴などを基に、適した広告を配信しているのです。

一度サイトを訪問すると、繰り返し広告が表示されるようになったという経験があるかもしれませんが、それはこのリターゲティングという仕組みによって起きていたことです。

リマーケティング広告のメリットとデメリット

ここからは、リマーケティング広告のメリットとデメリットについてご紹介します。

リマーケティング広告の効果

ユーザーの履歴を基に広告を表示させるリマーケティング広告を利用すると、さまざまな効果が得られます。
ここからは、リマーケティング広告を導入することで得られる効果について、以下の3つの側面からみていきましょう。

  • 潜在的な入学者に対して再アプローチができる
  • コンバージョン率が高い
  • テンプレートが用意されていて、簡単に広告を出せる

潜在的な入学者に対して再度アプローチできる

リマーケティング広告のメリットとしては、以前に自校のホームページに訪れた経験のあるユーザーに再度アプローチができることです。 Web広告を掲載するよりも広告としての費用対効果が高くことも多いです。

さらに、繰り返し広告が表示されることによって、ホームページを訪問したことを喚起され、学校の存在を思い出してもらえるきっかけにもなります。

CV率が高い

リマーケティング広告は、広告の中でもCV率(コンバージョン率)の高い施策です。
CV率とは、ホームページにアクセスした人のうち、どれだけの人が資料請求や学校見学への参加、そして入学などに進んだかを示す割合のことです。

すでに自校に興味を持ってくれているユーザーに対して広告を表示するため、接点のない新たなユーザーに闇雲に広告を表示させるよりも、必然的にCV率が高くなるのです。

経験上リスティング広告でCVRが1〜3%の案件の場合、リマーケティング広告だとCVRが5〜10%になるケースもざらにあります。

進学先の検討は、生徒や保護者にとって3年以上過ごす学校を決める大事な決断です。
また、私立の通信制高校の平均学費は公立の通信制高校と比べると420,426円と高額です。

そのため、学校選びにかける検討期間は自ずと長くなる傾向があります。
通信制高校は、2021年度の時点で260校(参考:学校基本調査)存在している上に、自分が高校生活を送る学校を短期間で決めるケースは少ないでしょう。

リマーケティング広告は、学校集客のような検討期間が長いサービスとの相性が良いと言われています。

簡単に広告を掲載できる

Googleでは、リマーケティング広告用のテンプレートが用意されているので、初心者でも簡単に広告掲載が可能です。

また、提供するサービスにあったテンプレートも用意されているので、学校集客に適したデザインを設定することができます。もちろん、自校で個別に広告内容を作成することも可能です。

リマーケティング広告のデメリット

デメリットについては、以下の3つの側面から説明をします。

  • 新規ユーザー開拓には向いていない
  • リマーケティング広告のみではリストの蓄積が難しい
  • 緊急性の高い商材とは相性が悪い

新規ユーザー開拓には向いていない

リマーケティング広告の最大のメリットは、一度ホームページを訪問し、離脱したユーザーに対して広告が表示されることで、思い出してもらえることでした。

つまり、自身のWebサイトに興味のないユーザーには、リマーケティング広告による成果はあげにくとも言えます。

例えば、そもそも学校を認知していないようなユーザーに興味を持ってもらうには、リマーケティング広告は適していないといえるでしょう。

リマーケティング広告を単発の施策として捉えるのではなく、認知から集客・ホームページへと繋がる入学までの全体の流れにおける一つの行動ポイント(マイクロコンバージョン)として捉えて、ポータルサイトの活用やSNSを活用した施策など、他の集客手法と組み合わせながら、常により良くなるように注力してください。

リマーケティング広告のみではリストの蓄積が難しい

リマーケティング広告を有効に打ち出すためには、ホームページを訪問したユーザーのリストを保有する必要があります。

しかし、前述の通り単純な認知拡大には向かないため、リマーケティング広告のみを継続することは効果的ではありません。

リマーケティング広告を単発の施策として捉えるのではなく、Web広告やポータルサイトの活用といった複数の集客施策として並行で用い、相乗効果を生み出していく必要があります。

リマーケティング広告の導入方法

Google広告でリマーケティングを導入する方法について、解説します。

リマーケティングタグを取得する

Google等の広告の設定画面からリマーケティングタグを取得し、自校のホームページに設置します。

まず、管理画面のツールと設定から共有ライブラリオーディエンスマネージャーの画面に入ります

オーディエンスソースを設定をクリックし、タグの設定画面に入ります。

リマーケティングの設定画面では、下記画像のように2つ選択項目がありますが、
基本的には上の項目を選択しておけば問題ありません。

設定ができたら、タグの設置を行います。
指示に従ってサイト内の全ページにタグを貼り付けましょう。

タグ設置の際、Google Tag Managerなどの、タグ管理ツールを使用すると便利なのでおすすめです。

ここまで完成すれば、タグの設置は完了です。

リマーケティングリストを作成する

次に、リマーケティングリストを作成します。

共有ライブラリオーディエンスマネージャーの画面から、青色のプラスボタンをクリックし、ウェブサイトを訪れたユーザーというボタンをクリックします。

ここでは、広告を表示させたいターゲットに合わせて下記の条件を設定することができます。

  1. リストのメンバー(サイトを訪問したユーザー)
  2. 訪問したページ(設定したいサイトのURL)
  3. 事前入力オプション(過去30日間のデータをリストに使用するか否か)
  4. 有効期間(サイト訪問から何日間のユーザーをサイト訪問者と認識するか)

以上が設定できたら、オーディエンスを作成をクリックして完了です。

リストと広告を紐付けする

最後に、リマーケティングリストと広告を紐付けることで、広告にリストの内容が反映されます。

もし紐付けをしないままに広告を出してしまうと配信対象が限定されず、あらゆるユーザーに広告が表示されて莫大なコストがかかる可能性があるので要注意です。

まず、オーディエンスタブから、青色のボタンオーディエンスを追加をクリックし、オーディエンスリストの追加先をキャンペーン広告グループから選択します。(下記画像参考)

ターゲティングを選択し、先ほど作成したオーディエンスリストの名称を検索して、追加、保存をクリックします。

これで設定は完了です。

リマーケティング広告を成功させるための工夫と注意点

リマーケティング広告を成功させるために工夫すべき点と注意点について説明します。
以下の6つのポイントに分けて、解説していきます。

  • 検討期間の長さを分析する
  • 行動別にユーザーのリストを分類する
  • コンバージョンしたユーザーは忘れずに除外する
  • 広告の表示回数に注意
  • 誤クリックしやすい設定は避ける
  • リストの少ないうちは細かい設定はしない

検討期間の長さを分析する

検討期間の長さに応じてリストを分ける方法があります。
そうすることで、サイト訪問からどのくらいの期間が経過しているユーザーがコンバージョンにつながりやすいかをデータとして分析することができます。

検討期間の長さによって、コンバージョン率に差が出るようであれば、より費用対効果が高いタイミングに絞った訴求が可能になります。

行動別にユーザーのリストを分類する

ユーザーリストはホームページ訪問だけではなく、お問い合わせフォームへの到達といったサイト内でのユーザーの動きごとにリストを分けましょう。

ホームページへの訪問のみを基準にするよりも、より入学確度が高いユーザーをピンポイントに狙い撃ちすることが可能になります。

コンバージョンしたユーザーは忘れずに除外する

お問い合わせや資料請求や学校見学の予約など、コンバージョンが発生したユーザーに関しては、除外しましょう。
除外は、設定画面のオーディエンス→除外設定から行います。

広告の表示回数に注意

繰り返しの広告表示に対して、不信感や不快感を抱くユーザーも存在することは心得ておきましょう。

不快感を抱かれてしまうとユーザーはブラウザの拡張機能やアプリによって、広告をブロックする可能性があります。

また、潜在的な入学検討者に不信感や不快感を抱かせてしまうのは、学校のブランディングイメージにとってもマイナスになってしまいます。

そうならないために、1ユーザーに対して広告を表示させる回数に制限をかけましょう。

同じユーザーに対して広告が表示される上限に1日、1週間といった制限をかけられるので、しつこくなりすぎない頻度で配信対象にアプローチが可能です。

この機能はフリークエンシーキャップと呼ばれています。

興味のないユーザーへの訴求には適さない

自身のWebサイトに興味のないユーザーには、リマーケティング広告による成果はあげにくいでしょう。

リマーゲティング広告は他の広告に比べてコンバージョン率が高いと説明をしましたが、それはあくまで学校に興味関心を持っているユーザーに限ります。

例えば、そもそも学校を認知していないようなユーザーに興味を持ってもらうには、リマーケティング広告は適していないといえるでしょう。

リマーケティング広告を単発の施策として捉えるのではなく、認知から集客・ホームページへと繋がる入学までの全体の流れにおける一つの行動ポイント(マイクロコンバージョン)として捉えて、他の集客手法と組み合わせながら、常により良くなるように注力してください。

誤クリックしやすい設定は避ける

リマーケティング広告は、ユーザーがクリックしやすいような位置に広告を配置する必要があります。
一方、それは誤クリックの確率も上げる可能性があるのです。

誤クリックを招く広告配置は、無駄な広告費用がかかるだけでなく、ユーザーに対してマイナスな印象を与えてしまいます。
例えば、資料請求に誘導するボタンが頻繁に現れ、誤クリックでサイトに誘導されるとなるとユーザーはストレスを感じ、最悪の場合広告をブロックされてしまうでしょう。

そうならないためにも、ユーザー側に配慮した配置が必要です。

リストの少ないうちは細かい設定はしない

これまでの注意点として以下を挙げました。

  • 検討期間の長さを分析する
  • 行動別にユーザーのリストを分類する

こういった絞り込みや分類はリストのボリュームが少なくとも1000を超える辺りから検討することをおすすめします。

リストのボリュームが少ないうちは細かい設定をする必要はありません。

例えば自校のホームページに月間100人が訪れて100件のリストを収集できたとします。そこから、細かに分類していくと対象となるリストは数十件になってしまいます。

数十件のために広告の試行錯誤していくのは効率は悪いです。時間的に余裕がない限りはリストの少ないうちは細かい設定はしない方法もあるということは覚えておきましょう。

まとめ

自校に対して関心を持つユーザーにピンポイントで訴求ができ、再訪問を促せるリマーケティング広告は、上手に使えばコンバージョン率をアップさせることができる施策です。

一方、リストの作成や訴求の仕方などいく通りもの組み合わせがあり、はじめて使う担当者の方にとっては、難しく感じられるかもしれません。

まずは自校にとって、最適なやり方を見つけるべく、さまざまなパターンを組み合わせることからスタートしてみてはいかがでしょうか。

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